さてここまで調に関しては、調号のないハ長調とイ短調、調号がフラット1つのヘ長調と二短調を見てきました。
どんどん進めて今回はト長調を見てみたいと思います!
ト長調とは
「ト」とはドレミでいう「ソ」の音のこと。
そしてト長調とは、ト調長音階を使って書かれた楽曲の調のことです。
というわけで、ト調長音階を見てみましょう!
ト調長音階
「ソ」の音を第1音とする長音階がト調長音階です。
長音階についてはこちら初級レッスン2:ハ長調
早速ト長調の音階を書いてみましょう。
「ソ」の音を第1音にして長音階の音列を作るには、第7音の「ファ」を半音高くする必要があります。
というわけで、ト長調は以下のような調号を持ちます。
この調号を持つ長調=ト長調となります。
ト長調の主要な3和音
他の調と同様に、音階の上に3度ずつ音を重ねて和音にしてみます。
特に大切な1、4、5(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅴ7)を取り出してみます。
もうひとつ。
ⅤとⅤ7の違いを実感してみてください。
ト長調の練習
目で楽譜を見、耳で音を聴くだけでなく、さらに音名(ドレミ)で歌う(または歌っているつもりで音名を呟く)こともあわせて練習してください。
さらに、音を再生せずにひとりで歌ってみてください。
聴く能力と、楽譜を見て音なしで歌う能力とは表裏一体。聴音上達に必要な練習です。
1曲目
音の階段を上がったり降りたりのメロディー。
2曲目
音の階段を一段抜かし。
3曲目
Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ(Ⅴ7)の和音構成音だけで作ったメロディー。
背景に小さく和音も鳴らしています。
4曲目
曲らしくしました。
こちらも背景に小さく和音も鳴らしています。
ト長調の有名曲
ト長調で誰もが知っている有名な曲はたくさんあります。
何にしようか迷いましたが、比較的シンプルで譜面を追いやすいこちらにしました。
バッハのメヌエット ト長調(BWV.Anh.114)。誰もが聞いたことのあるメロディーだと思います。
練習問題
それではト長調の聴音練習問題です!
1曲目
ト長調
4/4拍子
4小節
1小節目はト長調を第5音から、2小節目は第6音から始めたフレーズです。
難しかった人は、音階を途中の音から演奏する(歌う)練習もしても良いかも。
2曲目
ト長調
3/4拍子
4小節
さまざまなリズム、パターン化しないメロディーでしたが、簡単でしたか?難しかったですか?
難しい人は、まずリズムを聞き取り、そこに音高を当てはめていくというやり方もひとつの方法です。
3曲目
ト長調
6/8拍子
4小節
久々の6/8拍子、戸惑わずに書けたでしょうか?
6/8拍子についてはレッスン11で取り上げています。