初級レッスンで16分音符と16分休符の説明はしましたが、こちら中級ではいよいよ本格的に取り入れていきます。
音符と休符の組み合わせ次第で、複雑なリズムにもなるので、何回かに分けて少しずつ見ていこうと思います。
関連:レッスン4:十六分音符/休符(1)基本
レッスン5:十六分音符/休符(2)付点八分音符とセット
十六分音符のパターン(1)
では早速、十六分音符と八分音符を使ったパターンを見てみましょう。
音符の右にある赤い四角は、リズムと長さを視覚的に表現したものです。
その右の単語は、リズムを言葉で表現してみたものです。
何か他の言葉に置き換えてくれても良いし、「逆にややこしいわ」という場合は無視してください。
では組み合わせて聞いてみましょう。
ついでに…
上記パターンの八分音符の部分を、十六分音符+十六分休符に変更してみます。
つまり、発音のタイミングは変わらず、消音のタイミングが異なります。
十六分音符の練習(1)
ではここまでのパターンを使って練習しましょう。
音名(ドレミ)で歌う(口ずさむ、つぶやく等)か、いきなりそれは難しい場合はまずリズムだけを口ずさむ、指で軽く叩くなどしてみてください。
その1
それぞれのリズムパターンを十分に堪能してください。
細かいリズムだらけですが、あくまでもリズムパターンの練習のためです。
聴音問題がいきなりこんなに細かい音になるわけではないので、安心してください。
その2
十六分音符のパターンと、八分音符を十六分音符+休符に置き換えたパターンを並べています。
その違いを感じてください。
その3
3/4拍子になってもリズムパターンは同様です。
小節ごとにパターンをまとめました。
その4
他の音符も使って曲らしくしました。
練習問題
それでは早速聴音の練習問題をやってみましょう!
1問ごとにレベルを少しずつ上げています。
1問目
ハ長調(C dur)
4/4拍子
2小節・ト音譜表
各小節1、2拍目の八分音符は、2個ずつの連結(1拍ずつ)でもOKです。
2問目
ヘ長調(F dur)
4/4拍子
2小節・ト音譜表
3問目
ホ短調(e moll)
3/4拍子
4小節・ト音譜表
4小節目1拍目は速いフレーズですが、ホ短調音階を第7音から始めただけです。
入門・初級から始めた方は、今は1音ずつ集中して聞き取ることが大事ですが、最終的にはひとまとまりが「音階だな」とパッと簡単に分かるようになるでしょう。
4問目
ト長調(G dur)
3/4拍子
4小節・ト音譜表
5問目
イ短調(e moll)
4/4拍子
4小節・ト音譜表
*難易度少し高めです。
難しい人は、分かるところだけでも埋めてみてください!
さまざまなリズム、跳躍する音、音階構成音以外の音など、いろいろな要素を盛り込みました。
初級を終えたばかりとしては、難易度高めです。
難しかった人は、その難しかった部分が何だったのかを把握してください。
聴音がとても苦手な場合、理論面から探るのも攻略法の一つです。(下譜面)
上のように、ほとんどが音階か和音構成音で成り立っています。
「*」に関しては、音階「ファミレミ」の「レ」が半音上がったと考えても良いですが、「ミ」音に対して半音上(=ファ)と半音下(=レ#)からアクセスしていると捉えることもできます。
また、この「レ#」は属調の導音であり、重要で特徴的な音となります。
さらにこの部分の和音は、属調の属和音(B7)であり、同様に重要で特徴的なものです。
これらについては、まだレッスンで扱っていません。
後のレッスンで説明します。
また3小節目の「Ⅱ」もまだレッスンで扱っていません。これも後ほど。
おわりに
以上、16分音符に慣れる(1)のレッスンでした。
今後のレッスンでも16分音符を交えて練習曲や問題を出すので、少しずつ慣れていってモノにしてしまいましょうね!