聴音が苦手な人が上達するための様々な方法を紹介する「必死の聴音」。
今回はフレーズで捉えようというテーマです。
一点集中し過ぎてない?
聴音にまだ慣れていない人や、苦手意識が強い人は、課題の演奏が始まると1音1音に集中して聴き取っていないでしょうか?
大袈裟に表現すると、
「『ド』!次は『ミ』!次は…『ラ』だ!次は『ソ』だな!」
というように。
その一点集中力はもちろん大切で必要なものなのですが、それと同時に大きく捉える能力も必要です。
『ド』『ミ』『ラ』『ソ』ではなくて、
「ドーミラソー」という風に。
どうすれば大きく捉える癖を付けることが出来るでしょうか?
以下に方法を示します。
フレーズで捉える練習(1)
聴音の練習ですが、ひとまず五線紙と鉛筆はお休みです。
1:真似して歌ってみよう
以下の音源は、短いフレーズを3回繰り返しています。
3回終了後に「チーン」という合図が鳴ります。
その合図が聞こえてから、フレーズを真似して口ずさんでみてください。
まずは鼻歌のように「フンフン」「ラララ」などで良いです。
ハ長調
2:音名(ドレミ)で歌ってみよう
同様に、短いフレーズ3回と終了の合図が終わったら、今度はドレミの音名付きで歌ってみてください。
ハ長調
3:楽器で弾いてみよう
同様に、短いフレーズ3回と終了の合図が終わったら、今度はピアノ鍵盤など楽器で演奏してみてください。
イ短調
フレーズで捉える練習(2)
では五線紙と鉛筆を使います。
以下のような手順で行ってみてください。
(1)これまでと同じく、3回演奏→終了の合図が終わるまで聴く。
(2)終了の合図が鳴ったら、そのフレーズを歌ってみる。
(3)五線に書く→答え合わせ
では、やってみましょう。
ハ長調
ハ長調
少し長くなるので、都度カウントも付けます。
イ短調
こちらも都度カウントも付けます。
音楽で捉えよう
今回の練習では「音をとにかく聞き取ること」だけでなく、音を理解し、記憶し、自分で組み立てて再現(歌、楽器、記譜)ことを必要としました。
この能力は、このような暗記聴音(記憶聴音)だけに留まらず、普通のメロディー聴音や広くは音楽力向上にもとても大切なものです。
「音」の一つ一つを拾うことに熱中し過ぎず、広く大きく「音楽」として捉える癖付けを心がけてみてください。
