一定範囲の強弱
mp(メゾピアノ)やmf(メゾフォルテ)など、学校の音楽の授業で習ったことありませんか?
まずはこれら、曲中の部分的な強弱を示す記号を見てみましょう
強弱の順に並べると、上図のようになります。
弱い順から説明すると…
ppp(ピアニシシモ):できるだけ弱く
pp(ピアニシモ):ごく弱く
p(ピアノ):弱く
mp(メゾピアノ):やや弱く
mf(メゾフォルテ):やや強く
f(フォルテ):強く
ff(フォルティシモ):ごく強く
fff(フォルティシシモ):できるだけ強く
例えば何小節にも渡って「mf」が続くこともあれば、1小節内で「f」と「p」が出てくることもあります。
いずれにせよ、曲中の特定の部分全体の一定の強弱を表す記号です。
特定の音のアクセント
こちらは特定の音のみを強くするアクセント記号です。
どれも同じように特定の音を特に強くするという意味ですが、上記のように記号がいくつかあります。
sf sfz(スフォルツァンド/スフォルツァート)
fz(フォルツァンド/フォルツァート)
rf rfz(リンフォルツァンド)
どれも「特に強く」という意味を持ちます。
強く→ただちに弱く
急激な強弱の変化を示す記号もあります。
fp(フォルテピアノ):強く、直ちに弱く
sfp(スフォルツァンドピアノ):特に強く、直ちに弱く
どちらも「p」が目印ですね。
だんだん強く/弱く
だんだん強く/だんだん弱くは、記号または文字で記されます。
だんだん強くする「クレシェンド」は、多くの人が聞いたことのある、覚えのある言葉ではないかと思います。
だんだん小さくするのは、それに「de」が付いた「ディクレシェンド」。
「dim.」や「dimin.」の「ディミヌエンド」も、非常によく使われます。
その他
これまでに挙げた用語に付け加えて使うものもあります。
よく使われるものを挙げてみましょう。
用語 | 意味 | 使用例 | 使用例の意味 |
---|---|---|---|
poco(ポーコ) | 少し | poco f | 少し強く |
poco a poco(ポーコ ア ポーコ) | だんだん | poco a poco cresc. | だんだん強く |
piu(ピウ) | より多く | piu f | さらに強く |
meno(メノ) | より少なく | meno f | より少し強く |
molto(モルト) | 非常に | molto f | 非常に強く |