聴音問題 中級の14曲目の課題は、以下の通りです。
3和音の聴音
ヘ長調(F dur)
2/2拍子
8小節
ト音譜表
では早速まいりましょう!
課題は1度の演奏で終了するので、必要なだけ繰り返し再生してください。
[答えを表示する]
*解答の譜面が小さい場合は、譜面またはリンクを右クリックするなどして新規タブで表示させてください。
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以下、解答に触れるので聴音を終えてから読んでください。
ひとこと
音階構成音以外の音もいくつか出て来ましたね。
今回はポピュラー音楽によく使われるコード進行でした。
ちょっと見ていってみましょう。
1、2小節目
F Bb |Gm C7 |
F、Bb、C7は基本の3和音(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ7)ですね。
GmはⅡ(ポピュラー理論ではⅡm)で、これはよくⅣの代理コードとして使われます。
特にポピュラー系ではⅣよりもⅡm、Ⅱm7が良く使われます。
3、4小節目
F Faug |Dm F7 |
[ドー♯ドーレー♭ミー]という横の流れが聞こえたかと思いますが、ポピュラー音楽でよく使われる進行です。
5、6小節目
Bb Bbm |F D |
ⅣーⅣmも非常によく使われる進行ですね。
同主調(主音が同じ長調と短調)のⅣを持ってくることで、翳りのような哀愁のような雰囲気になります。
また、コードDは音階にない音(F♯音)を含んでおり、ハッとするような引き締まる雰囲気をもたらします。
ここではコードDを使っていますが、D7(Ⅵ7)が使われることが多く、その次のGm(Ⅱm)にドミナントモーションで繋がります。
7、8小節目
Gm C7 |F
クラシックなどではBbーC7ーF(=ⅣーⅤ7ーⅠ)という進行が多いですが、ここではⅣの代わりにⅡmを用いています。
ここでは3和音のGmとしていますが、4和音のGm7を用いて、
Ⅱm7ーⅤ7ーⅠ
とする進行が、ポピュラーミュージックでは王道です。