音階(2)短音階

やさしい楽典

音楽をするならこれだけは知っておきたい!
そんな楽典(音楽理論)の基礎の基礎を優しくシンプルに解説する「やさしい楽典」。
今回のテーマは音階(2)短音階です♪

短音階は3種ある

前のページでは長音階について書きました。
長音階の音の配列は1種類(厳密に言うと3種類ありますが、使わないので省略)ですが、短音階は3種類あります。
そしてどれも大切なので、すべて見てみましょう♪

自然(的)短音階(ナチュラルマイナースケール)

まず先に、調号を持たない短調はイ短調です。
「イ」音=「ラ」の音(=A音)なので、第一音は「ラ」の音です。
自然(的)短音階は、以下のような配列です。

自然(的)短音階

短調は暗い響きを持ちますが、自然短音階はわりとドライでクールな短調の響きだと思います。

和声(的)短音階(ハーモニックマイナースケール)

2種類目は和声的短音階です。

和声(的)短音階

第6音と第7音の音程が増2度で、これによりエキゾチックな独特な響きが生まれます。

旋律(的)短音階(メロディックマイナースケール)

そして3種類目。旋律的短音階です。
旋律的短音階のみ、上行と下行が異なります。
下行は自然的短音階と同じです。

旋律(的)短音階

なんとなく耳に馴染みのある、聞き覚えのあるのはこちらではないでしょうか?

3種類の短音階で違いがあるのは、第6音と第7音です。

同じ調号を持つ長調と短調の関係

すべての調の短音階を見る前に、長調と短調の関係について述べたいと思います。
同じ調号を持つ調は、長調と短調がひとつずつあります。
例えば調号無しの調は、ハ長調とイ短調です。
調号にシャープを一つ持つ調は、ト長調とホ短調です。

このように同じ調号を持つ長調と短調との関係を平行調と言いますが、これらは共通の音が多々あり、とても近しい間柄の調です。
下の楽譜はハ長調とイ短調(自然短音階)の音階を並べたものですが、すべての音が共通しています

平行調

そして平行調の関係は、長調の第一音の短3度下が、短調の第一音となっています。
すべての調が同様です。

長調と短調の主音

短音階 全調

それでは3種類の短音階をすべての調で書きます。
まずは調号なし〜シャープ系の短調から…

イ短調
イ調短音階
ホ短調
ホ調短音階
ロ短調
ロ調短音階
嬰へ短調
嬰へ調短音階
嬰ハ短調
嬰ハ調短音階
嬰ト短調
嬰ト調短音階
嬰ニ短調
嬰ニ調短音階
嬰イ短調
嬰イ調短音階

和声短音階は第7音、旋律短音階の上行は第6、7音が半音上がるため、さらにシャープが増えたりダブルシャープが出てきたりと、妙に黒々して感じるかも知れませんね。

続いて、同じく調号なしからフラット系の短調すべてを見てみましょう。

イ短調
イ調短音階
ニ短調
ニ調短音階
ト短調
ト調短音階
ハ短調
ハ調短音階
ヘ短調
ヘ調短音階
変ロ短調
変ロ調短音階
変ホ短調
変ホ調短音階
変イ短調
変イ調短音階

フラット系の方が見た目スッキリです(笑)

次に続く

さて、すでに2ページに渡って取り上げた「音階」ですが、あと1ページだけ続きます。
大切な内容なので、もうちょっとお付き合いくださいね♪

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