レッスン7「八分音符と八分休符(1)」の続きです♪

(1)表と裏

拍には表と裏があります。
八分音符・八分休符のリズムを理解する際に、この「オモテ」と「ウラ」を知っていてもらえると分かりやすいので、ここで簡単に説明します。

拍の表とは、拍の頭のこと。
これまで指で拍を刻んでもらってきましたが、そのタイミングのところです。
拍の裏とは、表と表の間にあります。

実際に示してみましょう♪

拍の表と裏

こんな風に、それぞれの拍の頭(数字を付けた部分)が表、その間にあるのが裏になります。
そしてこれを数えやすく言うとこんな感じになります。

拍の数え方 八分

これは八分音符を数える時だけでなく、もっと長い音符の拍を正確に数えるのにも有用です。
ピアノのレッスンでも、音符の長さやリズムを正確に分かりやすく認識してもらうために、よく使っていた方法です。
そしてもちろん、聴音でも応用します!

(2)「ウラ」も指で刻む

レッスン1で、拍を指で刻む方法を紹介しました。
あれで拍の表はバッチリ分かるのですが、拍の裏は曖昧です。
そこで、拍の裏も刻むという手があります。
上で書いた「1と2と3と4と」の「と」の部分も刻んでみると、以下の動画のようになります。
(下の動画は音声はありません)

そしてこれが全く苦にならない方はこの刻みのままでも良いですが、疲れたり耳への集中力が落ちたりしてしまう方も少なくないでしょう。
そんな場合、「音符の長さ」や「裏拍のタイミング」などを確認したい部分だけ、この「裏も刻む」やり方を使えば良いのです。

ウラ刻みの実際

例えば以下のような問題があったとします。


裏の刻みをすることで、囲んだ部分の音符や休符を正確に確認できます。
まだ例題がシンプルなのであまりピンと来ないかもしれませんが、もっと複雑になって来た時に活躍するので、心に留めておいてください。

(3)練習問題

「ウラ」を意識した問題です。
音符に意識が集中しがちですが、同じように「休符」も大切にしてください。
休符を大切にすれば、自然に音符の長さが正確に分かってくることでしょう。

その1

4/4拍子
2小節

八分音符 聴音練習

2小節目の3、4拍目に八分休符が2個連続していますが、これを四分音符1個で済ませてしまっては×です。
というのは、これをまとめて四分休符一個にしてしまうと、4拍目の頭が明確にならないからです。
楽譜を書く際のルールとして、拍を分かりやすくするというのがあります。
実際の楽曲では例外もたくさんあるのですが、基本は「拍の頭が分かりやすいように」というスタイルです。
後のページで詳しくまとめたいと思います。

ちなみに1小節目3、4拍目の八分音符を3つ繋げるのは、アリです。

その2

4/4拍子
2小節

拍のウラの音符や休符と、指での裏拍の刻みがピッタリ合いましたか?

(4)おわりに

以上、八分音符と八分休符について、後半の説明でした。
拍の表と裏を、これからも意識してくださいね。