聴音が苦手な人が上達するための様々な方法を紹介する「必死の聴音」。
今回は
セルフ音出しクイズ
というテーマです♪

聴くと歌うの関係

聴音力と視唱力とは、表裏一体です。
(*視唱とは、知らない曲の楽譜を見て、楽器などで音を出さずに自力で歌うこと)
「♪ドミソ」を聞いてドミソだと分かるならば、楽譜に書かれた「ドミソ」を見て「♪ドミソ」と歌えるはずなのです。
(音痴はこの際問題ありません。頭の中でその音高を想像できるか否かです)

とはいえやはり「聴音は分かるけど視唱が苦手」やその逆も存在します。
私自身も学生時代はそうでした。
でもプロになってから振り返ると、やはりそれってまだ聴音力(もしくは視唱力)が未発達だったのだと感じます。
逆に言うならば、音を推測して歌うことも、聴音力アップのための練習になるのです!

5秒で出来る聴音練習

そこで、ちょこちょこっと出来る練習の紹介です。
楽器もしくはピアノ鍵盤などで音が出るアプリと、5秒あれば出来ます。

(1)楽器(またはアプリ)で、任意の音を鳴らします。
その音が何の音なのかは、しっかり認識してください。
(2)次に、別の音を決めて、推測してその音を歌います。
(3)歌った音の音高が合っているかを、楽器またはアプリで確認します。

具体的には、
(1)「ソ」の音を鳴らす
(2)「レ」を歌おうと決めて、「レ」の高さの声を出してみる
(3)「レ」の音を鳴らして、自分の声と高さが一致しているか確認する
というものです。

楽器かアプリさえ準備すれば、5秒あれば出来ます。

テーマを決める

たとえばオクターブがわかりにくい人は、鳴らした音のオクターブ上(/下)を推測して発声する練習とか。
そんな感じで、5度上(/下)、3度上(/下)など決めて練習するのも良いかと思います。
「ファ」を鳴らして3度下の「レ」を推測するとかです。

もうちょっと難しくする場合は、短6度上(ドー♭ラ)とか、長7度上(ドーシ)とか。
または、先に決める音を、♯や♭の付いた音にするとか。

試してみよう

以下に5題を例に出しますが、初心者さんには難しめのレベルだと思います。
あくまでもこれを参考に、自分のペースで、自分の目的に応じてやってみてくださいね。
また、やさしめの物は
レッスン19:***声出しクイズ***
にも課題を掲載しているので、覗いてみてください。
(そちらは2音聴いてから当てるという形式です)

男性など声が低い方は、適宜オクターブ下げるなどしてください。

その1


その2


その3


その4


その5


おわり

以上、セルフ音出しクイズの紹介でした。
とても難しく感じた人は、自分の出来る範囲から始めてくださいね。
調を決めてまず音階を弾き、その調の範囲内で音出しクイズをするのも良いと思います。
自由に楽しく練習しましょう♪