「耳コピが出来るようになりたいけど苦手!」もしくは「これから耳コピを始めたい!」という方に役立つヒントを紹介する耳コピヒント集。
今回は6-4-5-1と6-2-5-1のコード進行を見てみましょう。

長調?短調?両方の顔を持つ6-4-5-1の進行

6-4-5-1
KeyCでは、Am-F-G-Cとなります。
Amで始まってCで終わる…
イ短調と、その平行調であるハ長調と、どちらにも感じられるのが特徴です。
まずは聴いてみましょう。


これ、Amで終わったらマイナーキー(短調)色が強まるし、Cで終わったらメジャーキー(長調)色が強まります。
ポップス系、歌モノでも使われるコード進行です。

6-4-5-1をもう少し色付け

[6-4-5-1]の基本はそのままに、もう少し色付けされたパターンもあります。

例1:[1]と[6]を繋ぐ

[6-4-5-1]★[6-4-5-1]の、★の部分です。 ハ長調で言うなら、CとAmの間に一つ挟むことになります。
ルート「ド」の音と「ラ」の音をつなぐので、必然的に「シ」の音が相応しいのですが、ここが
G/B、Em/B、E7/B
などになります。
E7/BだとAmに行きたい感が強くなり、それと共に全体の「長調かな短調かな」というのが短調色が少し強くなります。


例2:間をさらに繋ぐ

例えば[6-4]を[6-5-4]にする。
[5-1]をⅤーⅤ7ーⅠにするなどすると、もっと動きが出ます。


上の例は、そのひとつ前の例と異なり、[6-4-5-1]と[6-4-5-1]の間に違うコードを挟んでいません。
2小節一区切りの最後の部分が[1]のまま(例ではコードC)なので、明るい雰囲気が強くなります。

6-2-5-1とその変形

さてさて、これまでは6451を見てきましたが、今度はその「4」の部分が「2」に変わった、6251も見てみます。
4と2って共通音が多く、役割的にも同じ系統になります。
どちらも次に「5」に行きやすい性質を持っています。
ジャズなどではむしろ「4」より「2」の方が使われますね。
では早速見てみましょう!

6-2-5-1

ここでは6と2はそれぞれⅥm7とⅡm7にしています。
「残酷な天使のテーゼ」のサビも6-2-5-1の進行ですね。


ⅡmをⅡ7に

さらに「2」をⅡmからⅡ7にしてみます。
ジャズ色を含んだ曲に使われることが多いでしょう。


練習問題

それでは練習問題にチャレンジしましょう♪

以下の2曲のうち、6-4-5-1のコード進行をしているものはどちらでしょうか。

(1)
(2)

正解:(1)
(1)は、6-4-5-1、(2)は、6-5-2-3の進行。

(1)
(2)

おわりに

以上、6-4-5-1もしくは6-2-5-1のコード進行でした。
短調にも長調にも聞こえるパターンが繰り返されている時、そのパターンの始めと終わりには平行調のⅠ同士が使われているかも知れません。
(ハ長調の平行調はイ短調。逆も同じく)
同じパターンが繰り返されている曲の時はどんなコードパターンなのか、注目してみると良いでしょう♪