聴音入門では、「ドレミファソラシド」の練習をしました。
初級のレッスン1では、その音域を上にも下にも広げて見てみたいと思います!

(1)ドレミファソラシドの上へ

まずは高い方から見てみましょうか。
音符の「たま」を赤で描いたのが、新しく学ぶ音です。

2オクターブ

一気にたくさん出てきたからといって、焦らなくて大丈夫ですからね(^^;
音符は音階一段ごとに、五線の線上→五線の間…と規則的に並んでいるので、慣れるまでは1音ずつ数えれば良いのです。

でも、高い高い「ド」の音の形を覚えておくと、その音を間違えて書くことは無くなるし、逆算して「シ」の音もすぐに書けるようになるのでオススメです。
一応、上の楽譜通りに引いた音源も付けておきます♪

(2)高い音に慣れよう

音楽は、聴音は、とにかく慣れです。
まずは楽譜を見つつ音を聞いて、今回学ぶ音に慣れましょう。
ただ見ているだけではなく、口の中で音名を一緒に呟くだとか、心の中で歌うだとかしてみてください♪

例1

高い音が使えるようになり、音の表現も広がりました。
楽譜がすらすら読めない人は、譜読みの練習もしてみてください。
その際には拍と音符・休符の長さを大切にしつつ、音の高さも想像しながら譜読み出来るようになるのが理想です。
少しずつ練習を重ねていけば、出来るようになって来ます。

例2


2曲目は一転して、ちょっと機械的です。
一段目は「ド」「ミ」「ソ」のみを使って跳躍。
二段目は「ファ」と「ラ」と「ド」のみ。
三段目は「ソ」と「シ」と「レ」とのみ。
四段目は「ド」と「ソ」だけで成り立っています。

(3)ドレミファソラシドの下へ

今度は低い方の音です。
とりあえず、「ソ」までにしておきましょうか。
ド・シ・ラ・ソ…どれも加線を用いた音符ですね。

もっと低い音になると、今使っているト音譜表(ト音記号が描かれた五線)ではなく、ヘ音譜表(ヘ音記号が描かれた五線)を使うほうが適してきます。
ヘ音記号については、後のレッスンで扱います。

(4)低い音に慣れよう

しつこいですが、まずはとにかく慣れること!
見て、聞いて、歌って(音名を声に出して)、低い音に慣れましょう!

例1


低い音ならではの落ち着いた、深みのある音を感じてみてください。
音が動き回るので、ちょっと難しいかも知れません。
聴きながら譜読みをして、まずは慣れてください。

例2


ある音から少し離れた音へ飛び、また元の音に戻る、そんなメロディーです。
音の階段で4段離れた音との行き来は、慣れないうちは難しいかと思います。
音源なしで歌ってみて、正しい音程を取れるように練習することも、良い訓練になるでしょう。

(5)練習問題

では、おさらいの練習問題です♪

問題1

ト音譜表に、このレッスンで学んだ「低いソ」から「高い高いド」までの音階を、二分音符で書いてください。
(曲ではないので、拍子記号は要りません)

音符の「ぼう(棒)」の向きは、正しく書けましたか?

問題2

今度は聴音の問題です♪
・4/4拍子
・4小節

問題3

・3/4拍子
・4小節

問題4

・4/4拍子
・4小節

(6)最後に

以上、ドレミファソラシドのさらに上とさらに下の音についてでした。
今後のレッスンでも、今回学んだ音の復習になる問題がたくさん出てくるので、難しくても諦めずにゆっくり進んでくださいね。