今回は3連符を学びます。
3つの連なる符…何でしょう?

(1)連符とは?

これまでに学んだ音符の種類を思い出してみましょう。
点の付かない単純音符です。
長い順から、

となっていますね。
そしてこれらの長さの関係はというと… という風に、2分割の関係でした。

ですが、2分割以外の分割があるのです。
そして今回学ぶ3連符は、3分割して出来た音符のことなのです。

連符はもっとあるよ! 初級レッスンでは3連符のみ扱いますが、他にも
2連符(普通3等分されるべき音符を2分割)、4連符(普通3等分されるべき音符を4分割)、5連符、6連符、7連符、8連符、9連符、10、11、12…のようにあらゆる連符があります。

(2)3連符

さっそく3連符を見てみましょう。
なぜ初級レッスンで3連符だけを取り上げるかというと、連符の中でもっとも多く使われるからです。

そして3連符は、普通2等分されるべき音符を3等分した一連の音符です。

連符 3連符

3連符など連符は、その音符部分に、上図のように連符だと分かるように示します。

(3)3連符の実際

3連符は実際はどのようなリズムなのでしょうか?
早速、音で確認してみましょう♪

1曲目

四分音符と3連符で作った練習曲です。
「3分割」を実感してください。
前のレッスンで学んだヘ長調の練習も兼ねています。
曲を聴きながら、楽譜を見ながら、歌ったり、音名「ドレミ」を口や頭の中で呟いたりをしてください。

2曲目

八分音符と3連符のリズムの違いを堪能してください。


3曲目

上2曲は、一番出番の多い四分音符3分割でしたが、こちらはもう一つ単位の大きい二分音符3分割も登場します。


二分音符3分割の3連符のリズムが難しい場合は、「四分音符3分割の2つ分の長さ」として数えてみると分かりやすいかもしれません。


4曲目

3分割を1+1+1だけでなく2+1、1+2にしたり、休符を挟んだりで、色々なリズムになります。
初級レッスンの聴音問題ではここまでのレベルは扱いませんが、こういうのもあるんだと聞いて・見てみてください♪

3連符 練習

(4)練習問題

それでは3連符を取り入れた聴音の練習問題にチャレンジしてみましょう!
前レッスンのヘ長調の練習も兼ねています。

問題1

ヘ長調
4/4拍子
4小節

音階をベースにした曲でした。
八分音符と3連符の違いは明確に分かりましたか?

問題2

ヘ長調
4/4拍子
4小節

聴音 練習 3連符

音と音との跳躍が少しありましたが、簡単に分かりましたか?
分かりにくい場合は、頭の中で2つの音の間を音階で埋めて数えてみたりしてみてください。
あとはとにかくヘ長調に慣れることです。

問題3

ヘ長調
3/4拍子
4小節

3拍子でも3連符は使います。

(5)おわりに

以上、3連符についてのレッスンでした。
2分割と3分割で、だいぶ印象が異なりますね。
今後のレッスンでも3連符のリズム練習も取り入れていくので、少しずつ確実にモノにしましょう!