上の図のような、シャープやフラットなどの記号を「変化記号」と言います。
これは、ある音を半音上げたい/下げたい時などに付ける記号です。
これらの記号の働きは以下の通りです。
(ナチュラルは正確には変化記号の仲間ではありません)
調号として用いられる変化記号(シャープとフラット)は、同じ譜表の中であれば、高さに関わらず、同音名のすべてに有効です。
例えば、第五線上(ファの位置)にシャープの指定があれば、その譜表の中においては、低いファも高いファも、全てシャープが付きます。
臨時記号として用いられる変化記号(シャープ、ダブルシャープ、フラット、ダブルフラット、ナチュラル)は、
1. その変化記号の記された音以降で
2. その小節内で
3. 同じ高さの音にのみ有効
という決まりがあります。
例を挙げてみましょう。
上の譜表には、五つの音がありますが、左から
[1点ヘ音]………普通に「ファ」の音。
[1点嬰ヘ音]……臨時記号の♯が付いたので。
[2点ヘ音]………「ファ」であるものの、前の音とは高さが異なるので、臨時記号の効力はない。
[1点嬰ヘ音]……2音前の臨時記号の♯が有効。
[1点ヘ音]………次の小節になったので、臨時記号の効力は無くなる。
このようになります。