拍子は「○分の○拍子」というように、分数で表します。
この図のように、ト音記号など音部記号のすぐ右隣に書きます。
この分数(例では3/4)が何を表すのかというと、
分母・・・1拍となる音符(ここでは「4」分音符)
分子・・・1小節の拍の数
です。
そのため、分母の部分は「1、2、4、8、16」のように○分音符の○に相当する数字以外は、なり得ません。(1は全音符)
つまり
ということです。
では具体的に各拍子を見て行ってみましょう。
「1、2、1、2」と数える拍子で、行進曲などはこの2拍子が多いです。
もちろん他のジャンルの曲にも2拍子はたくさんあります。
2/2拍子
2/4拍子
2/8拍子
※ただし2/8拍子は滅多にありません。
「1、2、3、1、2、3」と数える3拍子はワルツでおなじみですね。
3/2拍子
3/4拍子
3/8拍子
一番馴染みのある4拍子です。
世間に圧倒的に多いのは、4/4拍子の曲でしょう。
4/2拍子
4/4拍子
4/8拍子
複合拍子とは、単純拍子(2拍子、3拍子、4拍子)の同じもの同士をいくつか組み合わせて出来た拍子で、6拍子、9拍子、12拍子があります。
3拍子を2つ組み合わせて出来た拍子。
6/4拍子、6/8拍子などがあります。
拍の数え方は、[1、2、3、4、5、6]と数えることもありますが
一[1、2、3]二[4、5、6]
のように2拍子と捉えて数えることが多いです。
6/8拍子
6/8拍子はとても良く使われる拍子です。
6/4拍子3拍子を3つ組み合わせた拍子。
9/4拍子、9/8拍子、9/16拍子などがあります。
通常は
一[1、2、3]二[4、5、6]三[7、8、9]
と3拍子に捉えて数えます。
9/8拍子
9/16拍子
3拍子を4つ組み合わせて出来た拍子。
12/4拍子、12/8拍子、12/16拍子などがあります。
[1、2、3]二[4、5、6]三[7、8、9]四[10、11、12]と4拍に数えます。
12/8拍子
12/16拍子
混合拍子は、異なる種類の単純拍子がいくつか組み合わされて出来た拍子です。
5拍子、7拍子などのほか、8拍子、11拍子などがあります。
2拍子と3拍子が組合わされた拍子で、5/4拍子、5/8拍子などがあります。
[1、2][1、2、3]=(2+3) の5拍子と
[1、2、3][1、2]=(3+2) の5拍子があります。
ジャズの有名な曲「Take Five」は(3+2)の5/4拍子の曲です。
4拍子と3拍子が組み合わされた拍子。
7/4拍子や7/8拍子があります。
(4+3)のタイプの7拍子と (3+4)のタイプの7拍子があります。
michel camiloのアルバム「in trio」の中の「Tombo in 7/4」は、「7拍子ってこんなにカッコイイのか!!」とエキサイトしたものでした。
(3+3+2)と (2+3+3)があります。
使われることは少ないですが、11/8拍子などがあります。
(3+3+3+2)などがあります。
その他、15/16拍子、19/16拍子ほか、何でもアリです。