古いアップライトピアノ(ヤマハU3)を買取業者に買い取ってもらった話

古い古いアップライトピアノを、ピアノ買取業者に買い取ってもらいました。

私自身、ネットで実体験などを探して参考にしたため、この体験も誰かの参考になればと思い、書いてみようと思います。

記憶違いもあり得るので、そのつもりで呼んでください。

*途中、虫の話が出てきます。苦手な方は気をつけてください。目次

ピアノと状態について

YAMAHA U3

数十年モノのアップライトピアノです。

機種はU3。

製造番号はH ……。

というわけで「U3H」なのですが、調べてみたらヤマハのU3Hって1976年製だとか!

なんと製造から50年近く経っています。

しかもここ十年以上使っておらず、調律も途絶え、蓋はしまったまま物置化。

しかも物はぶつけるわ、カバーなしで上に固いものもどんどん置くわで、だらしない、杜撰な扱い。

おまけにここはマンション。

こんな状況で買い取ってもらえるのか、むしろこちらがお金を払っての引き取りになる場合もあるのではと、どうなるのか全く想像がつきませんでした。

ネットで査定を申し込んでみた

ネット検索で何となく目に止まった1社の査定申し込みページと、あとはまとめて査定に申し込めるサイトがあったので、そこを利用しました。

どこも返事は当日〜翌日で素早かったです。

最高価格を書いて良いか分からないので伏せますが、その開きは3万円弱、最高額は2社でした。

また、買取不可の場合の引き取り費用も質問に書いたのですが、それを具体的に答えてくれたのは1社のみで、これも額は控えますが「うーん…(やめようかな)」と迷う額でした。

業者を選んで、申し込み

査定でマイナスになった場合、お引き取り願うのが心苦しいので、まずは一番近い業者を選んでみました。

ちまにに提示額が一番高額な1社でした。

査定申し込みはWEBサイト、その返事はメール、そして実際の申し込みは電話で行います。

1度目の電話(こちらから)

いざ電話してみたら、査定申し込み時の情報が登録されていたようで、こちらが名乗る前から名前を言われました(笑 汗)

型番、製造番号、住所なども登録済みだったので、向こうが読み上げるのをこちらが確認する感じで、楽でした。

ちょっと戸惑ったのが、マンションのエレベーターの大きさ。

今回のケースでは9人乗りのエレベーターならセーフとのことで、エレベーターを確認に行きました。(セーフだった)

疑問点は質問して確認し、あちらからは「2日前から準備が始まるので、直前のキャンセルは無しで」のようなお願いがありました。

後の電話で日にち決定とのことで、ここで一旦終了。

2度目の電話(業者から)

しばらく後、電話が掛かってきて日程の話になりました。

1週間以内の日にちを3つ提示され、その中から選びました。

その後会議で時間を決めるとのことで、また電話しますとのこと。

3度目の電話(業者から)

「○時頃伺います」との具体的な時間を伝えられました。

準備や心構えもあるので、時間を決めてもらえて助かりました。

どこの業者か忘れたけれど、「時間の約束は出来ないのでご了承を…」のように書いてあるのを見たので、これは本当にありがたかったです。

ちなみに、電話の翌々日に買取日となりました。

査定・買取当日

いよいよ虫話が出てきますからね、自己責任でお願いしますね。

当日…の前に、前日は別れを惜しんで少しピアノを弾きました。

最後に弾いたのはTime to say GoodByeです。

なんだかピアノと離れ難くなり、家族まで「売ることないんじゃないか、弾けば良いじゃん」とか言い出して、ちょっと感傷的に…

「うん、惜しい。やっぱり査定でマイナスだったら家に置いておこうー」と気持ちが固まりました。

さて当日。

まずは業者の方が一人で来訪。

搬出可能かどうかの計測などをし、次に査定開始。

鍵盤を端から端まで半音階で弾き、次に外せる場所を外して、中の確認です。

さていきなり…嫌われ者の虫、Gの死体と卵が。最悪な出だしです。

そしてチェックの結果、Gの糞尿による被害、衣類などに付く虫の被害、湿気による被害、なぜか外装の大きな傷(記憶無し)など、問題だらけ。

ひとつひとつ問題箇所を示して具体的に話してくれ、どれも納得。

こりゃ買取不可だな…無駄足させて申し訳なかったな…と思いつつ話を聞き進め、

「〇〇の修理に△万円、××の交換に□万円」と具体的な金額の話になり、

ああこりゃマイナスだな…と諦めたのですが、引き算の結果はどうにかプラスのままとなりました。

どんなに安くても、プラス査定なら持って行って貰っちゃおうと決めていたので即決。

そしてついに運び出しとなりました。

外せる部分は外して先に持っていき、残った部分を布のようなものでくるんで、ベルトのようなものを付け、二人で持ち上げての運搬です。

すごいよ、あの重さをたった二人で持ち上げて!(涙)

もう尊敬しかありません。

こんな感じで業者さんは最初から最後まで丁寧にお仕事してくれました。

ちなみにエレベーター使用のお断りも、業者さんが管理人さんにしてくれました。

ピアノを手放した感想

上の写真、白いフェルト部分が湿気で撚れたり穴が開いたりしています。

ホコリもすごいですね(恥)

さて、もちろん寂しさはありますが、ピアノが無くなった部屋はずいぶん広くなったように感じました。

製造から50年近く経ち、杜撰な管理で汚れ+傷みばかりだったピアノ。

これが、問題部分をすべて直して生まれ変わって、待望している誰かの元へ行く。

そう考えると感無量でもあります。

思えば遠い昔、ピアノを買って貰って家に届いた時の喜びは、相当なものでした。

子どもか大人か分からないけれど、ピアノを欲して待っている人のところに行くことを想像すると、なんだか嬉しいです。

利益というほどにはならなかったけれど、思い切って買取依頼をしてみて良かったと思っています。

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