省略記号(2)音符系

音楽をするならこれだけは知っておきたい!
そんな楽典(音楽理論)の基礎の基礎を優しくシンプルに解説する「やさしい楽典」。
今回は音符の省略した書き方などがテーマです♪

同じ音形の反復

音符 繰り返し 書き方

ポップス系や伴奏の譜面でよく見られる書き方ですね。
同じ音形の繰り返しの場合は、いちいち音符を書くよりも略記してしまった方が、書く方も見る方も効率が良いと思います。
上の譜例も下の譜例も、同じ音形を繰り返す場合の略記法です。
拍単位でも、小節単位でも使われます。

音型 繰り返し 書き方 音形 繰り返し 書き方

同じ音の反復

トレモロ1

こちらは同音の反復で、いわゆるトレモロです。
クラシックの譜面などでよく使われていますね。
以下の楽譜は、上が略記法で下が実際の奏法です。

トレモロ トレモロ トレモロ

斜めの線が符鉤(音符のはた)を表していると思えば、簡単に分かるかと思います。
なお、*のように細かい音符でその通りの演奏が不可能な場合は、「出来るだけ素早く反復する」という捉え方でOKです。

トレモロ2

上記は同じ音の反復でしたが、高さの異なる音の反復も省略して記すことが出来ます。
下の譜面の上段は、実際の方法はどれも同じく下段のようになります。

トレモロ 違う高さ

オクターブの略記

オクターブ高く/低く奏するためのオクターブ記号(All' ottava)や、オクターブ高い/低い音とともに奏するためのオクターブ記号(Coll' ottava)などがあります。
これらについては
オクターブ記号
のページで書いています。

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