拍子と小節

やさしい楽典

音楽をするならこれだけは知っておきたい!
そんな楽典(音楽理論)の基礎の基礎を優しくシンプルに解説する「やさしい楽典」。
今回のテーマは拍子と小節、楽譜の基本的な書き方です♪

拍とは?

「拍(はく)」とは、音楽のリズムを構成する単位で、「一拍(いっぱく)」、「二拍(にはく)」などのように数えます。
例えばとなりのトトロの「さんぽ」を思い浮かべて、それに合わせて歩いてみてください。
「さんぽ」でなければ、大晦日恒例の「第九」とか、「ミッキーマウスマーチ」とかでも良いです。
その一歩一歩が一拍です。

拍子とは?

上記の「拍」には、通常は強弱があります。
その強弱の連なりが「拍子」となります。

例えばワルツは
ズン、タッ、タッ|ズン、タッ、タッ|
のようなリズムですが、
「ズン」「タッ」「タッ」のそれぞれが拍、
「ズン、タッ、タッ」ひとまとまりが拍子となります。
「ズン」「タッ」「タッ」の3つの拍で一区切りなので、3拍子(3びょうし)になります。

小節と縦線

上に書いた強弱のひとまとまりが分かりやすいように、楽譜では縦の線で区切りを入れます。
その線のことを縦線(または小節線)と呼びます。
また、縦線で区切られた区間を小節といいます。

縦線と小節

拍子の書き方

拍子は「○分の○拍子」というように、分数で表します。
この分数が何を表すのかというと、
分母・・・1拍とする音符
分子・・・1小節の拍の数
です。

拍子の意味

そのため、分母の部分は
「1、2、4、8、16」
のように○分音符の○に相当する数字以外は、なり得ません。(1は全音符)

楽譜の書き方

ここでは音符を書く前の楽譜の枠組み部分の書き方の説明をします。
音符や休符の正しい記譜法については、後のページで紹介します。

楽譜の書き方

まず、最初に音部記号を書きます。そして音部記号は、段が変わる度に書きます。
次に、調号(後のページで説明)を書きます。調号も、段が変わる度に書きます。
そしてその次に、拍子記号を書きます。拍子記号は最初にだけ書きます。

また、適度な間隔で縦線(小節線)を書きます。
曲の最後には、細線と太線から成る終止線を書きます。

曲中で大きな区切りがある際には、複縦線を書きます。
複縦線は、上の例のように曲中で拍子が変わる際や調が変わる時、曲の段落などで使われます。

*終止線も複縦線の一つで、他に複縦線には反復記号などもあります。
それについては後のページで説明します。

拍子の種類

拍子は大きく分けて
単純拍子、複合拍子、混合拍子
の3種類があります。
簡単にまとめます。

単純拍子

基本となるシンプルな拍子で、2拍子、3拍子、4拍子が単純拍子に属します。
2拍子:2/2拍子、2/4拍子、2/8拍子など
3拍子:3/2拍子、3/4拍子、3/8拍子など
4拍子:4/2拍子、4/4拍子、4/8拍子など

複合拍子

同じ種類の単純拍子が組み合わさって出来たもので、6拍子、9拍子、12拍子が複合拍子に属します。
6拍子(3拍子+3拍子):6/4拍子、6/8拍子など
9拍子(3+3+3):9/4拍子、9/8拍子、9/16拍子など
12拍子(3+3+3+3):12/4拍子、12/8拍子、12/16拍子など

混合拍子

違う種類の単純拍子が組み合わさって出来たもので、5拍子、7拍子、8拍子などが混合拍子に属します。
5拍子(2拍子+3拍子):5/4拍子、5/8拍子など
7拍子(3+4):7/4拍子、7/8拍子など
8拍子(3+3+2):8/8拍子など

なお、それぞれの単純拍子の組み合わせ順は楽曲によって異なります。
例えば5拍子では(2拍子+3拍子)のものも、(3拍子+2拍子)のものもあります。

ジャズ系ですが混合拍子の曲を紹介します。
(リンク先はAmazon Prime musicです)

5拍子の曲「Take Five」

あまりにも有名な曲なので、紹介するまでもないかも知れません。
5拍子のリズムがスムーズで心地よいです。

Take Five
7拍子の曲「トンボ・イン7/4」

4+3のアップテンポの7拍子です。
サビは4拍子になりますが、このサビは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
私はこのサビで熱くなります(笑)

トンボ・イン7/4