省略記号(1)小節系

やさしい楽典

音楽をするならこれだけは知っておきたい!
そんな楽典(音楽理論)の基礎の基礎を優しくシンプルに解説する「やさしい楽典」。
今回はリピート記号など、演奏上の小節の省略記号がテーマです♪

反復記号

リピート記号

「リピート記号」と言った方が、知っている人も多いでしょうか?
小節を繰り返して演奏する場合の省略記号です。
上の譜例のような記号で、これに挟まれた小節間を繰り返します。
上の譜例ならが「ドレミファドレミファ」と演奏します。

また、楽曲の冒頭に戻る場合は、下記のようにリピート記号の前側を省略することが多いです。
この場合も上記と全く同じく、「ドレミファドレミファ」と演奏します。

反復記号

リピート記号が続く場合

リピート記号を続ける場合

例えば1〜4小節間も、5〜8小節間も繰り返したい、というようにリピートが続く場合は、上のような記号で書きます。
上の譜例では「ドレミファ ドレミファ ソラシド ソラシド」と演奏します。

繰り返すが最後が異なる場合

リピート 1番括弧

繰り返して途中までは同じなのだけど、最後だけ1回目と2回目では異なるという場合も多々ありますね。
そういう時は、下記のようなカッコを用います。
「1番括弧」「2番括弧」のように呼びます。
上の譜例では、[ドーレーミーレードーレーミードー]と演奏します。
ちなみに3回同じものを繰り返して4回目の最後だけ違う…などという場合は、一番括弧の部分の数字を1.2.3.のようにし、2番括弧の数字を4.にします。

ダ カーポ

ダ カーポ

ダ カーポ(Da Capo 略してD.C.)は、「はじめから」という意味です。
はじめに戻って一体いつ終わるんだい、とくことになるので、終了箇所の記号とセットで使われます。
上の譜例では、「ドーレーミーレードーレー」という演奏になります。

なお、同じダカーポでもいくつか書き方があります。
意味はどれも同じです。

ダカーポ ダ カーポ 書き方

「D.C. al Fine」は「ダ カーポ アル フィーネ」と読みます。
この記号を使った場合は、終わる場所では「Fine」を書きます。
「どこにフィーネがあるんじゃい」ってことになっちゃいますからね。

to-Coda

Coda

ダ カーポなどで戻った後に、ある地点から先の地点へ飛ぶ場合に使います。
飛び立つ地点が「to」、着地点が「Coda」です。
そこにある記号は「ヴィーデ(Vide)」と言います。
上の譜例では、①②①③④の演奏順になります。

また、ヴィーデ記号のみで表される場合もあります。

Vide

ダル セーニョ

ダル セーニョ

ダカーポと同様に「戻る」ための記号ですが、ダカーポが曲頭に戻るのに対してダルセーニョはセーニョ記号まで戻ります。
(Dal Segno:記号からの意味) 上の譜例では、①②③④③という演奏順になります。
「D.S.」の代わりに「Dal Segno」と書く場合もあります。

整理します

ここまで紹介した省略記号の数々は、このように説明文で覚えるよりも、実際に使っている楽譜の中で出会い、意味を知り、その通りに演奏する…という方が自然に身に付くと思います。
説明文だけだと、ごっちゃになってわかりにくいかも知れません。
なのでちょっと整理してみましょう。

D.C. D.S. to Coda

はじめに戻る、ダ カーポ。
記号部分に戻る、ダル セーニョ。
戻ってからの終了位置である、Fineと𝄐。
戻ってからのジャンプを示す、to-Coda。
以上4種ですね。

これで小節系の省略記号は終わりです。
ほかに、2回繰り返す「bis(ビス)」や、3回繰り返す「ter」もあります。