強弱記号

音楽をするならこれだけは知っておきたい!
そんな楽典(音楽理論)の基礎の基礎を優しくシンプルに解説する「やさしい楽典」。
今回は強弱記号がテーマです♪

一定範囲の強弱

mp(メゾピアノ)やmf(メゾフォルテ)など、学校の音楽の授業で習ったことありませんか?
まずはこれら、曲中の部分的な強弱を示す記号を見てみましょう

ピアニッシシモからフォルティッシシモ

強弱の順に並べると、上図のようになります。
弱い順から説明すると…

ppp(ピアニシシモ):できるだけ弱く
pp(ピアニシモ):ごく弱く
p(ピアノ):弱く
mp(メゾピアノ):やや弱く
mf(メゾフォルテ):やや強く
f(フォルテ):強く
ff(フォルティシモ):ごく強く
fff(フォルティシシモ):できるだけ強く

例えば何小節にも渡って「mf」が続くこともあれば、1小節内で「f」と「p」が出てくることもあります。
いずれにせよ、曲中の特定の部分全体の一定の強弱を表す記号です。

特定の音のアクセント

アクセント記号

こちらは特定の音のみを強くするアクセント記号です。
どれも同じように特定の音を特に強くするという意味ですが、上記のように記号がいくつかあります。

sf sfz(スフォルツァンド/スフォルツァート)
fz(フォルツァンド/フォルツァート)
rf rfz(リンフォルツァンド)
どれも「特に強く」という意味を持ちます。

強く→ただちに弱く

急激な強弱の変化を示す記号もあります。

fp(フォルテピアノ):強く、直ちに弱く
sfp(スフォルツァンドピアノ):特に強く、直ちに弱く

どちらも「p」が目印ですね。

だんだん強く/弱く

クレシェンド

だんだん強く/だんだん弱くは、記号または文字で記されます。
だんだん強くする「クレシェンド」は、多くの人が聞いたことのある、覚えのある言葉ではないかと思います。
だんだん小さくするのは、それに「de」が付いた「ディクレシェンド」。
「dim.」や「dimin.」の「ディミヌエンド」も、非常によく使われます。

その他

これまでに挙げた用語に付け加えて使うものもあります。
よく使われるものを挙げてみましょう。

用語 意味 使用例 使用例の意味
poco(ポーコ) 少し poco f 少し強く
poco a poco(ポーコ ア ポーコ) だんだん poco a poco cresc. だんだん強く
piu(ピウ) より多く piu f さらに強く
meno(メノ) より少なく meno f より少し強く
molto(モルト) 非常に molto f 非常に強く
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